コラム
第4回 2016年 セ・パ 新人王レースの行方を教え〼


2016年のペナントレースも佳境に入ってきましたね。残り1カ月を切りました。セ・リーグは広島が25年ぶりの優勝を果たし、パ・リーグはソフトバンクと日本ハムが最後まで熾烈なつばぜり合いを繰り広げそうですが、今回のコラムはそんなペナントレースの話題からは少し離れ、選手にとってたった1度しか獲得することができない名誉あるタイトル、新人王(最優秀新人)の行方を予想してみたいと思います。

■2015年ドラフト入団選手の現状は?

例年以上に注目選手が多かった2015年のドラフト会議でしたが、1年後の現在、116名のドラフト入団選手(育成含む)がどのような状況にあるのか。まずはSDSらしく、データを添えながらざっと全体を確認してみましょう。

9月7日 現在         :1軍出場を果たした選手。選手名をクリックすると最新の成績を確認できます。
パシフィック・リーグ
                       
福岡ソフトバンクホークス 北海道日本ハムファイターズ
氏 名所 属2016年 1軍成績氏 名所 属2016年 1軍成績
1髙橋純平県立岐阜商業高 1上原健太明治大学
2小澤怜史日本大学三島高 2加藤貴之新日鐵住金かずさマジック27試合 5勝2敗0S 防3.17
3谷川原健太豊橋中央高 3井口和朋東京農業大学北海道オホーツク31試合 0勝1敗0S 防4.62
4茶谷健太帝京第三高 4平沼翔太敦賀気比高
5黒瀬健太初芝橋本高 5田中豊樹日本文理大学2試合 0勝0敗0S 防0.00
6川瀬晃大分商業高 6横尾俊建慶應義塾大学9試合 14打数2安打 率.143
7吉田侑樹東海大学
8姫野優也大阪偕星学園高
                       
千葉ロッテマリーンズ 東北楽天ゴールデンイーグルス
氏 名所 属2016年 1軍成績氏 名所 属2016年 1軍成績
1平沢大河仙台育英学園高23試合 47打数7安打 率.149 1オコエ瑠偉関東第一高51試合 119打数22安打 率.185
2関谷亮太JR東日本14試合 5勝4敗0S 防4.46 2吉持亮汰大阪商業大学21試合 31打数5安打 率.161
3成田翔秋田商業高 3茂木栄五郎早稲田大学97試合 350打数99安打 率.283
4東條大樹JR東日本11試合 0勝0敗0S 防10.03 4堀内謙伍静岡高
5原嵩専修大学松戸高 5石橋良太Honda6試合 0勝0敗0S 防13.50
6信樂晃史宮崎梅田学園 6足立祐一パナソニック60試合 152打数32安打 率.211
7高野圭佑JR西日本11試合 1勝0敗0S 防2.92 7村林一輝大塚高
                       
埼玉西武ライオンズ オリックス・バファローズ
氏 名所 属2016年 1軍成績氏 名所 属2016年 1軍成績
1多和田真三郎富士大学15試合 5勝5敗0S 防4.91 1吉田正尚青山学院大学43試合 158打数46安打 率.291
2川越誠司北海学園大学 2近藤大亮パナソニック1試合 0勝0敗0S 防0.00
3野田昇吾西濃運輸18試合 0勝0敗0S 防3.29 3大城滉二立教大学52試合 132打数32安打 率.242
4大瀧愛斗花咲徳栄高 4青山大紀トヨタ自動車
5南川忠亮JR四国4試合 0勝0敗0S 防2.25 5吉田凌東海大学付属相模高
6本田圭佑東北学院大学 6佐藤世那仙台育英学園高
7呉念庭第一工業大学27試合 80打数19安打 率.237 7鈴木昂平三菱重工名古屋33試合 31打数7安打 率.226
8國場翼第一工業大学2試合 0勝0敗0S 防0.00 8角屋龍太ジェイプロジェクト2試合 0勝0敗0S 防11.57
9藤田航生弘前工業高 9赤間謙鷺宮製作所18試合 0勝0敗0S 防2.31
10松本直晃香川オリーブガイナーズ 10杉本裕太郎JR西日本1試合 3打数0安打 率.000
                       
セントラル・リーグ
                       
広島東洋カープ 読売ジャイアンツ
氏 名所 属2016年 1軍成績氏 名所 属2016年 1軍成績
1岡田明丈大阪商業大学16試合 3勝3敗0S 防3.28 1桜井俊貴立命館大学1試合 0勝1敗0S 防8.31
2横山弘樹NTT東日本6試合 2勝2敗0S 防5.47 2重信慎之介早稲田大学23試合 75打数15安打 率.200
3高橋樹也花巻東高 3與那原大剛普天間高
4船越涼太王子1試合 1打数1安打 率1.000 4宇佐見真吾城西国際大学
5西川龍馬王子52試合 47打数15安打 率.319 5山本泰寛慶應義塾大学27試合 78打数20安打 率.256
6仲尾次オスカルHonda19試合 2勝0敗0S 防8.15 6巽大介岩倉高
7青木陸山形中央高 7中川皓太東海大学
8松崎啄也日本製紙石巻
育8長谷川潤石川ミリオンスターズ1試合 0勝1敗0S 防7.71
                       
横浜DeNAベイスターズ 東京ヤクルトスワローズ
氏 名所 属2016年 1軍成績氏 名所 属2016年 1軍成績
1今永昇太駒澤大学19試合 6勝8敗0S 防2.77 1原樹理東洋大学13試合 2勝8敗0S 防5.91
2熊原健人仙台大学18試合 1勝1敗0S 防4.97 2広岡大志智辯学園高
3柴田竜拓國學院大學19試合 39打数8安打 率.205 3高橋奎二高橋奎二
4戸柱恭孝NTT西日本111試合 353打数77安打 率.233 4ジュリアス高知中央高
5綾部翔投手霞ヶ浦高 5山崎晃大朗日本大学7試合 18打数3安打 率.167
6青柳昴樹大阪桐蔭高 6渡邉大樹専修大松戸高
7野川拓斗鷺宮製作所6試合 0勝0敗0S 防2.57
                       
阪神タイガース 中日ドラゴンズ
氏 名所 属2016年 1軍成績氏 名所 属2016年 1軍成績
1高山俊明治大学120試合 437打数120安打 率.279 1小笠原慎之介東海大学付属相模高12試合 1勝5敗0S 防4.19
2坂本誠志郎明治大学21試合 36打数9安打 率.250 2佐藤優東北福祉大学8試合 1勝0敗0S 防4.50
3竹安大知熊本ゴールデンラークス 3木下拓哉トヨタ自動車7試合 14打数3安打 率.214
4望月惇志横浜創学館高 4福敬登JR九州27試合 1勝2敗0S 防4.78
5青柳晃洋帝京大学11試合 4勝4敗0S 防3.62 5阿部寿樹Honda13試合 17打数3安打 率.176
6板山祐太郎亜細亜大学29試合 79打数18安打 率.228 6石岡諒太JR東日本
     
116名のドラフト入団選手の内、1軍出場を果たしている選手、即ち新人王レースへの参加権を有しているのは、全体の43% 50名となっていることが分かりますね。開幕前の皆さんの期待や予想と比べていかがでしょうか。


■2015年ドラフト入団以外の新人王候補は?

当SDSをご覧いただいている方には既にご存知の方も多くいると思いますが、新人王の資格は、以下の条件を満たしていれば昨年入団した選手以外でも対象となります。

初めて支配下選手に登録されてから5年以内で、前年までに投手は投球回が通算30イニング以内
 打者は通算60打席以内の選手が対象となる。

そしてこの規定により、前述の昨年のドラフト入団選手以外で新人王候補に名乗りを上げてくるのが、2013年の日本ハム ドラフト4位 高梨裕稔投手と、同じく2013年のロッテ ドラフト6位の二木康太投手です。(その他に9選手が該当)

9月7日 現在
北海道日本ハムファイターズ
ドラフト年氏 名所 属2016年 1軍成績
20134高梨裕稔明治大学34試合 9勝2敗 防2.20
           
千葉ロッテマリーンズ
ドラフト年氏 名所 属2016年 1軍成績
20136二木康太鹿児島情報高20試合 7勝7敗 防4.99

( 一軍出場を果たし、今年の新人王選考の対象となるセ・パの全選手を当SDSのこちらでご確認いただけます。現在127名の選手が権利を有しています )


■今年の新人王は誰だ?

最後に。50名+2名 の計52名の選手を対象としたSDSの独断と偏見による新人王予想です。

パシフィック・リーグ
予想チーム氏 名2016年 1軍成績(9/7現在)
日本ハム高梨 裕稔(25)34試合 先発11 9勝2敗 防2.20 投球回94 FIP2.98
楽 天茂木 栄五郎(22)97試合 350打数99安打 率.283 HR4 打点33 OPS .729
         
セントラル・リーグ
予想チーム氏 名2016年 1軍成績(9/7現在)
阪 神髙山 俊(23)120試合 437打数120安打 率.279 HR5 打点57 OPS .697
得点圏打率 .402(リーグ1位)
DeNA今永 昇太(23)19試合 先発19 6勝8敗0S 防2.77 投球回117 FIP.3.25
DeNA戸柱 恭孝(26)111試合 353打数77安打 率.233 HR2 打点20 OPS.545
広 島岡田 明丈(22)16試合 3勝3敗0S 防3.28 投球回82 1/3 FIP3.60

まずは パ・リーグから。日本ハム 高梨裕稔投手と楽天 茂木栄五郎選手に絞られそうですね。投手と野手ということで比較は難しいですが、優勝争いを行っているチームへの貢献度を加味すると日本ハム 高梨投手が一歩リードではないでしょうか。あと1勝を挙げ勝ち星を2桁にするとほぼ確実だと思われますね。

続いてセ・リーグ。新人で唯一 野手のレギュラーポジションを獲得し、十分な打撃成績を収めている阪神の髙山俊選手が最有力です。続いて候補となりそうなのが、DeNAの今永昇太投手と戸柱恭孝選手。こちらは残り試合でのチームへの貢献度とチームの最終成績次第では逆転での新人王の可能性もあるかもしれません。なんといってもDeNAは、2007年に始まったクライマックスシリーズ(CS)に12球団で唯一駒を進めたことのない球団となってしまっていますから。CS出場は悲願なんですね。DeNAの残り15試合は色々な意味で要注目です。

因みに、セ・パ 過去10年間の新人王はこんな感じです。楽天 茂木栄五郎選手、阪神 高山俊選手、DeNA戸柱恭孝選手のいずれかが新人王を獲得すると、2010年の巨人長野久義選手以来の野手の受賞となります。

パシフィック・リーグセントラル・リーグ
年 度選手名球 団年数成 績選手名球 団年数成 績
2006 八木 智哉日本ハム112勝8敗0S 0H 防2.48 梵 英心広島1率.289 8本 36点 13盗
2007 田中 将大楽天111勝7敗0S 0H 防3.82 上園 啓史阪神18勝5敗0S 0H 防2.42
2008 小松 聖オリックス215勝3敗0S 3H 防2.51 山口 鉄也巨人311勝2敗2S 23H 防2.32
2009 攝津 正ソフトバンク15勝2敗0S 34H 防1.47 松本 哲也巨人3率.293 0本 15点 16盗
2010 榊原 諒日本ハム210勝1敗0S 6H 防2.63 長野 久義巨人1率.288 19本 52点 12盗
2011 牧田 和久西武15勝7敗22S 1H 防2.61 澤村 拓一巨人111勝11敗0S 0H 防2.03
2012 益田 直也ロッテ12勝2敗1S 41H 防1.67 野村 祐輔広島19勝11敗0S 0H 防1.98
2013 則本 昂大楽天115勝8敗0S 0H 防3.34 小川 泰弘ヤクルト116勝4敗0S 0H 防2.93
2014 石川 歩ロッテ110勝8敗0S 0H 防3.43 大瀬良 大地広島110勝8敗0S 0H 防4.05
2015 有原 航平日本ハム18勝6敗0S 0H 防4.79 山崎 康晃DeNA12勝4敗37S 7H 防1.92


こうやって振り返ると近年の新人王受賞は圧倒的に投手が多いですね。

結末やいかに。
2016.09.12
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